すぐに使える英語
僕は英語が得意ではない。なんでもシステマチックに組み立て無いと気がすまないタイプである。そんな性格の中、学校教育で文法であるとか構文であるとかを叩き込まれてきたので、それらを駆使して文章を作らなければならないと勘違いしていたためである。
実際の会話ではストックしている使える英文を適宜組み合わしているに過ぎない(らしい)。もちろん、文法が全く不要であるかと言われればそうではない。割りと堅めの文章を書いたり、あるいは会話の中でもすでにストックしている英文をカスタマイズするときには役に立つだろう。
しかしいずれにしてもストックが無いようでは話にならないはずだ。
今回は、場面問わずいつでも使える便利な英文フレーズを(自分のために)まとめておいた。はっきり言って極めてレベルが低いので、英語超初心者向けである。
自信がないからこそ覚えておくフレーズ
Would you say that again, please?
意味
これは「もう一度言ってください」という意味だ。
僕みたいな初心者は一発で話を聞き取れることは稀であるため、こういうフレーズこそしっかり覚えておくべきだと感じている。
僕みたいな初心者はついつい「Once more please.」とか「Pardon?」とか言ってしまうが、これらは基本的に(意図した意味でない限り)使わない方針でいい。
「Once more please.」は命令口調になってしまうから印象が悪い。「Pardon?」は「(声が小さくて)聞き取れなかったよ」くらいの感じになってしまうので、聞き返しているうちに相手の声がドンドンでかくなってくるだろう。
カスタマイズ
単に「もう一度言ってください」ではなく、少し文章を変えるだけで便利に使いまわすことができる。例えば、
・Would you say that more slowly, please?
と言えば、相手は話すスピードが速いから聞き取れないのだろうと感じて、聞き取りやすくゆっくり言い直すだろうし、
・Would you say that more simply, please?
と言えば、相手は難しい単語や言い回しはしないほうが良いだろうと感じてくれるだろう。単に言い直してもらうだけでなく、こちらの英語のレベル感を明確に伝えると自分自身が楽だ。
I'm not sure.
意味
「分かりかねます」という表現になる。
ちなみに「I don't know.」をついつい使ってしまうのだが、これは結構ぶっきらぼうにあしらっている感じがするので良くないようだ。本当にそのようにあしらいたいなら良いのだが、僕みたいな初心者は意図せずそのように発言してしまう場合が多い。
分からないということを伝えるスタンダードは「I'm not sure」であると叩き込んでおこう。
ただ、英語圏(アメリカ?)では自分の意見を明確に表明することが良いとされているようで、そのような人を「POV:point of view」を有していると表現するらしい。
「I'm not sure.」の使い過ぎも(文化的に)良くないので注意が必要だ。
カスタマイズ
自信が無くとも自分の思いを伝えるのは大事なので、例えば以下のような言い回しを知っておくといいだろう。
・I'm not sure. But I think ...
「定かじゃないけど...だと思うよ。」という表現である。
・I'm not sure why.
これは「なぜなのかは分からない」と伝えることになる。同じように
・I'm not sure where.
であれば「どこなのかは分からない」となる。
物事を要求する場合の言い回し
こういうシーンも極めて多い。尋ねるシーンごとに文章を組み立てていたら頭がいっぱいいっぱいになってしまうので、とりあえず冒頭に何を言えば良いのかを知っておくことが心の余裕につながるはずだ。
May I have your name, please?
意味
「お名前を伺ってもよろしいですか」
この言い回しはかなり丁寧だ。「What's your name?」でももちろん通じるのだが、まるでずっと話をしてきておきながら「そういえばお前はなんて名前なんだ?」みたいな感じになってしまう。「Who are you?」の方がまだ自然だが、こちらは丁寧さに欠ける。
カスタマイズ
「have」はかなり多くの表現を有しているので、多くの場面で使うことができる。
・May I have your e-mail adress, please?
とすれば、メールアドレスを尋ねることができるし、
・May I have Japanese speaker, please?
とすれば、「日本語話せる人に代わってください。お願いします」みたいな事も言える。要するに「May I have ...」とすれば、丁寧に何かしらを要求することができるので非常に便利な表現である。
I hope S + V.
意味
「S + Vだと幸いですが」くらいの意味になる。「Would you ...」や「Can you ...」で頼みごとができるというのは習うことであるが、こちらだともっとソフトに物事を頼むことができる。
ちなみにEXI○Eが「I wish」を連呼したりするが、「I wish S + V」は割りと現実離れしていることを願っていたり、愚痴や後悔などを述べたりする場合に使われるようだ。要するに「(どうにもならんけど…)こうだったらな」くらいのニュアンスになってしまう。そう考えるとあの歌詞は中々のものである。例えば「I wish we had more time.」のように言い訳チックに言ったり「I wish I didn't see you.」と強烈な愚痴を言ったりするのである。
カスタマイズ
I hope の後には文章をなんでも入れられる。
・I hope you check this document.
と言えば、「書類のチェックをしてもらえると助かる」くらいに感じになるだろう。
・I hope you like it.
だと「気に入っていただければ幸いです」という意味になるだろう。