はじめに
神戸牛を食ってきた。
そして僕は確信した。
良い牛の赤身が一番美味しい。
この記事はそれを伝えるためだけの記事である。
僕のプロフィール
突然だが僕のプロフィールを述べておく。正直、食べ物の美味しい不味いなんてのは、単なる好みの問題であって、どちらが良いか悪いかなんて話は不毛である。なので、どういう人間が「良い牛の赤身が一番美味しい」とほざいているのかをハッキリと述べるべきだと思ったのだ。
胃腸は弱い
まず、核心に迫る僕のプロフィールとして、極めて胃腸が弱いことが挙げられる。いわゆる「過敏性腸症候群(IBS)」であるのだが、そのように診断されて15年くらい経っても未だ極めてお腹が弱い。
そもそもIBSはストレス下に置かれたりするとすぐにお腹が下ったり、腸内にガスが発生してしまったりする、いわゆる自律神経がアホになっているタイプの病気である。
僕はお腹の中を検査するために、四つん這いになった状態でお尻からカメラをぶち込まれた。「わー綺麗な腸ですね」などと吐かしたお医者さんは、「とにもかくにも器質的な異常がないのでこのお腹の不調はIBSによるものです」と結論づけたのだ。
IBSが関係しているかは知らんが、とにかく辛いものやアブラモノを食べるとお腹が一撃で粉砕される。あと夜ふかしもダメ(まあ、これはIBS関係してるでしょうけども)。
味覚的に辛いと思わなくとも、インド・ネパール料理のお店などで食べるカレーも、だいたいお腹に来てしまう。担々麺とか台湾ラーメンもダメだ。それくらい僕のお腹は食物にも弱いのである。
あと消化の悪いものは咀嚼された状態であろう形を残したまま便とともに出てきたりする。恐るべし消化能力の低さよ。胃も終わってるな。ちなみに食ってもあんまり太らない。多分吸収してないわコレ。
味覚の精度は並以上
僕が良いお肉と安いお肉で、安いお肉のほうが美味しいと言うと、「おい、馬鹿舌なんじゃねぇのか!?」と反応する輩もいる。最初に述べたが味なんぞ好みの問題である。
というか、もしも牛の生態系的に、霜降りがよく取れて、筋肉質な赤身が少ししか取れなかったら値段など逆転していた。金銭的価値は希少性に由来するものであり、味覚に及ぼす構成要素との関係など全くないのだ!!馬鹿め!!
ただ、味は好みの問題だ!といえど、例えば塩と砂糖を舐め比べて、どちらが塩であるかを言い当てられないのであるとしたら、それは間違いなく馬鹿舌だ。
砂糖と塩どちらが美味しいか?という質問に対する回答が割れることは(好みの問題なので)あったとしても、どちらが塩であるかというのは味からわからなければおかしい。そしてそういう意味で、僕の味覚は何もおかしくはない。
- コカ・コーラゼロとコカ・コーラを味で判断できるし(できない人もいるのだコレが)、そもそもアスセルファムKの後味が気持ち悪すぎて、大体気付く。
- ボーイ・スカウトかなんかのキャンプで、自分一人だけ山で汲んだ水が不味すぎてただ一人吐き出したのだが、その水はバクテリアに汚染されていたことが後に判明した。
- 初めて飲むワインを飲み比べさせられても、どっちがどっちか大体その場で分かる。
正直、どちらかといえば繊細である。母親の味付けが昔から異常に薄かったのが関係しているかもしれない(どうでも良いけど)。
食べた肉の話
お店:LENTAMENTE
神戸市の三宮駅近くにあるLENTAMENTEというお店に伺った。この店を選んだ理由は、たまたま見掛けたからだ。吉祥グループのお店らしくて、チャンピオン牛を1頭買いすることで有名なグループのようだ。
「神戸ビーフ品評会」「神戸ビーフ枝肉共励会」等という名称で、但馬牛とともに神戸牛のセリが兵庫県内数か所で年間約50回程度開かれております。
そのセリ1回ごとに1 頭だけ最も優れた肉質であると判定された最優秀賞という賞を受賞する「チャンピオン神戸牛」が誕生しているのです。
年間約50回のセリですので、約50頭のチャンピオン神戸牛が1 年に輩出されているわけですが、吉祥グループでは、その内15頭以上を購入しております。
凄みは正直よく分からんが、とりあえずそれなりの神戸牛が食べられるらしいということである。まず、神戸牛を毎回毎回食うわけではないので、違いなど知らんのだが…。
食べた肉:別格希少部位と赤身
赤身
うん、赤身だ!確かモモだと言っていた。サーロインがおすすめです!!とか言われたけど、うっせぇ金無いんじゃ!!で一蹴しておいた(言ってないです。っていうかサーロインはむちゃくちゃ霜降りってるだろがい)。
80g 2500円
120g 3700円
180g 5500円
という価格設定。庶民の僕には相当キツイお値段だ。実を言うと以下の写真は60gである(コースで頼む場合は60gか120gの選択肢しかなかった。詳しく知りたい方は公式サイトをどうぞ)。
ミディアムレアがおすすめだと言われたので、そのままそうお願いした。
正直焼けてんだか焼けてないんだか、ミディアムレアがどれくらいでレアがどれくらいかなんて全く知らんが、このお肉はとっても美味しかった。本当に。
別格希少部位
ナンヤネンその部位!!という名前をしている。肉の名前の意味は全く分からんが、とにもかくにもこのランクのお肉は「プレミアム神戸牛」のものらしい。
一生に一度の神戸牛なら、おすすめは断然【プレミアム神戸牛】ステーキ。
プレミアム神戸牛は、神戸牛のセリで肉質No.1に輝いた『チャンピオン神戸牛』と、1位の神戸牛に追従する肉質の『入賞神戸牛』だけを利用しているから、美味しい裏づけがあります!
一生に一度だなんて別に思っとりゃせんのだが、とりあえず食べ比べるために選んだ。コレもモモだとか言ってたような気がする。流石に霜降りの具合が違いすぎてよく分からん。
120g 8800円
180g 13200円
300g 22000円
という価格設定であった。もうこの時には金銭感覚よく分からんのだが、もっと高い肉はあった。
こちらもミディアムレアで頼んだ。こちらもコースで頼んだため写真は60gになっている。赤身よりずいぶん小さく感じたのだが、まああれだけ霜降っていたら焼いているうちに縮むわなという感じ。
こいつは30g(つまり肉一個)で十分だった。いや、美味しいのだけども!
口の中に入れたらちょっと圧力を掛けるだけでジュワーッと脂が口いっぱいに広がり、すさまじい甘みとともに頭がクラクラした。脂は少なめのほうが私にはあっておった…。
結論
すごく霜降りの入った半分脂ですみたいなお肉より、赤身の方が美味しく僕は感じましたよ!!というのが結論です。僕の場合は求めているのは、脂の甘みを全面に押したものではなく、単に柔らかさなのだと思う。柔らかさがある程度担保されているならば、それを霜降りという形でトロケるほどの柔らかさが無くても全然構いませんという具合ですな。
そして、この度シャトーブリアンの正体を知ったのだが、どうやらヒレの中の特定の部位を言うらしいそうな。おい、こら、赤身じゃねぇか!食わせろ!
ってことで多分シャトーブリアンが一番うまい。
一応誰も押さないであろうアフィリエイト、神戸牛「ヒレステーキ」を貼っておこう。